モンテッソーリ教育について

モンテッソーリはイタリアで生まれて女医さんから教育者になった人です。モンテッソーリは、子どもとの関わりの中から子どもは自分で自分を成長させていく「自己開発力」とか「自己教育力」があることを発見しました。
ともすると大人は「まだ子どもだから」と見下ろして最初から「出来ない」という前提で、子どもに手を出しすぎたり、教え込んだり、枠にはめようとしたりしがちです。幼児期の子どもにとって必要なのは知識を早い時期に教え込んだり、管理されて表面的にいい子になることではありません。
子どもが生まれながらに持っている「自己開発力」が存分に発揮できる環境と出会い、そこで自己を確立していくことです。整えられた環境の中で「一人ひとり自分のやりたい物を自分で選んで、一生懸命関わっていく」それがモンテッソーリ教育です。
保育者はいつでも先頭にたって、子どもをぐいぐい引っ張っていくわけではありません。なるべく子どもに活動を任せて、子どもが一人で出来るように、最低限の手助けをします。保育者の一番大きな役割は、子どもの自己開発力の対象となる「環境」を構成することです。

* 0歳から2歳にかけては、自立を目指して身体を充分に動かしていきます。

* 3歳から6歳の間は0~2歳までに培った事を発展させていく時です。知性に目覚めて、自分に合った物へ挑戦していきます。

  • 日常生活の練習
  • 感覚教育
  • 言語教育
  • 算数教育
  • 文化教育

子どもの才能は、「敏感期」できまります

敏感期という言葉をご存知ですか?これは、ある物事を敏感に感じる時期のことをいいます。
幼児期は、運動・感覚・言語などの感受性が特別に敏感になっている時期です。人間が大人になるまでの間には、様々な能力を獲得していきます。
ある物事を獲得するまでに、内面からのエネルギーが、あふれてくるこの敏感期に、適切な環境が与えられると、自分では無意識のうちに、その能力を楽々と、しかも確実に身に付けることができます。
この敏感期を逃さずに、整えられた環境の中で自ら教育する力を引き出していきます。

保育目標

主体的に行動し協調性のある子

  • 自分で伸びていこうとする力を引き出す様、環境を整え、主体的にモンテッソーリの お仕事、あそびなど、生活する中で心を満たし、自分に自信を持つ。
  • 人を信頼し、協調する心を養う。
  • 当番活動を通し、責任を持ってやり遂げようとする力を育む。

感性豊かで思いやりのある子

  • 異年齢児や地域などの様々な人との関わりの中で、相手の思い、または状況に気づき、周りに配慮する心を養う。
  • 自然の世界に多く触れ豊かな体験を通して、自然に対する知的興味や関心を育て、思考力・認識力を培い、科学的に観察する力を養う。
  • 歌、手遊び、リトミック楽器遊びを通して、音楽を楽しみ言葉や音の美しさ、表現する喜びを味わい感性を養う。

心身ともに健康でたくましい子

  • 食事・排泄・睡眠・着脱衣・清潔・安全・挨拶などの基本的習慣や、態度を身に付け、生きていく力を養う。
  • 自分の身体に興味を持ち、薄着での生活を心掛け、充分に体を動かすと共に、運動・遊び・お仕事を通して忍耐力、精神力を養う。

縦割り保育について

1~2歳児 3~5歳児による縦割りクラスが主となって生活しています。
「縦割り保育」は異年齢クラスの子ども達が、ひとつのクラスで互いに刺激し、教えたり、教えられたりと学び合いながら、生活を共にしていきます。
園生活は縦割りクラスが基本となり、モンテッソーリ教育を通して子ども達の自発的活動を中心として行っています。 日々の園生活の中で、大きい子は、小さい子のやっている事を助け、基本的生活習慣などのまだ出来ていないところを、理解し、優しさや思いやりを持って面倒をみます。

小さい子は大きい子のやっている事をよく見て、見習おうとし“やる気”を起こします。
縦割りによって、異年齢同士の遊びが盛んになり、遊びの楽しさや、ルールを教え合うことで人間関係をより深めていきます。

子どもにも子どもの人格があります。 美と品位に満ちた創造的精神が備わっていて 決して消し去ることは出来ないものなのです。
マリア・モンテッソーリ